
SUITTO
SUITTO
- クライアント
- 株式会社三彩
- エリア
- 高知県土佐市
- サービス
ロゴデザイン
パッケージデザイン
撮影
- 公開
- 2024年9月
- プロジェクトメンバー
Design
─ 安岡奈央、濵﨑正太郎Illustration
─ 安岡奈央Photo
─ 濵﨑正太郎事例用の写真はフクヤ建設さまのBATON DESIGN WORKS Galleryで撮影させていただきました
伝統技術を生かし、人と自然にやさしい暮らしを提案する紙製品メーカー
株式会社三彩さまは、和紙の産地として知られる高知県で、土佐和紙の伝統技術を活かしながら、人と自然にやさしい製品を企画・販売されている企業です。不織布や和紙の素材特性を生かした製品を通じて、現代の暮らしに寄り添う新しいライフスタイルを提案し続けています。
三彩さまが属するグループは、100年以上の歴史を持ち、仁淀川の清らかな水を活用した紙の製造技術や、現在では希少になりつつある和紙の原料「楮(こうぞ)」の栽培にも取り組まれており、持続可能なものづくりの姿勢を大切にされています。
今回、そんな三彩さまが新たに開発されたマルチユースペーパー「SUITTO(スイット)」の発売にあたり、ミトネデザインではロゴデザイン、パッケージラベルデザイン、そして製品撮影を担当させていただきました。

人と自然に寄り添う、マルチユースなペーパー
ご依頼は、「従来よりも幅広い世代に訴求できる、親しみやすく、生活に自然と馴染むデザインにしたい」というものでした。
新商品のSUITTOは、天然素材から生まれた吸水性に優れたペーパー。キッチンやお掃除はもちろん、スキンケアや料理中のちょっとした拭き取りなど、暮らしのさまざまな場面で活躍する“マルチユース”な日用品です。
一般的なキッチンペーパーやフェイスタオルのように用途が限定されるのではなく、「暮らしのどこにでも自然になじむ新しい選択肢」として、幅広い世代の感性にやさしく寄り添うことを目指しました。
さらに、原料や製法にもこだわり、肌に直接触れても、食品に使っても安心できるやさしさを実現。余計なものを加えず、必要な機能だけを丁寧にととのえた一枚だからこそ、「誰かの大切な日常に、すっと溶け込む存在にしたい」という三彩さまの思いを、デザインに込めています。
商品名のご提案
当初、商品名の仮案として別の名称をご検討されておりましたが、ミトネデザインでは、商品の特徴やターゲット層、今後の展開もふまえて、より幅広く親しまれ、記憶に残るネーミングを検討しました。
最終的に9案をご提案し、「水をスイっと吸い取る」という製品特性をそのまま表現した「SUITTO(スイット)」をご採用いただきました。やわらかく、口に出して読んだ時の響きが心地よいこの名前は、生活空間にすっとなじみ、使う人の記憶に残るよう意図しています。
ロゴデザイン

水のようにすっと手になじみ、どんな暮らしの中にも自然に寄り添ってくれる製品。その印象を表現するため、ミニマルながらも有機的なフォルムを意識してデザインしています。
製品のルーツともいえる仁淀川の美しい水をモチーフにし、ロゴにもその清涼感を落とし込むことで、商品の背景と世界観がより深く伝わるように工夫しました。
ラベルデザイン

多用途と品質の高さを、ていねいに伝える
ラベル制作にあたっては、予め決まっていたロール形状やサイズをふまえた上で、多用途かつ高品質であることをどのように視覚的に伝えるかが大きなテーマでした。
市場には「安価な使い捨てペーパー」や「用途が限定された商品」が多く存在するなか、SUITTOはスキンケアや調理にも使えるという点で他とは一線を画しています。それを明確に伝えるため、素材や製法の安心感、製品としての上質さを、デザインを通じて丁寧に表現する必要がありました。
ラベルには、仁淀川の清らかな水の写真をあしらい、水にまつわる製品であること、そしてその水がSUITTOの品質を支える存在であることを視覚的に印象づけました。製法や品質の高さを丁寧に伝えることで、日用品でありながらも「ちょっといいものを使う楽しさ」を感じてもらえるような仕上がりを目指しました。

デザインにはSUITTOの製造に必要不可欠な仁淀川の水の写真を採用し、美しい水が商品のルーツであること、水を吸い取るイメージを視覚的に演出しました。



撮影


お客様の声
新商品の企画会議の席でスタッフが偶然発見したのがmitoneさんのホームページです。 一目見てトップページの写真に感動しました。「このイメージを商品にしたい」と直感しました。 それからお願いするに至るのに迷いは有りませんでした。
迅速にご対応いただき、スピーディーにデザインやネーミングが決定しました。 希望したイメージにぴったりの商品は、発売したらお客様の生活空間にすいーっと溶け込んで喜んで頂けるに違いありません。
濵﨑さん、安岡さん、私たちの思いに寄り添って、作り上げて下さったご対応に感謝感動致しております。
